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採用管理システム(ATS)

中小企業の採用管理

少人数でも回る年間採用カレンダーの作り方【中小企業向け】

中小企業の採用管理

監修:株式会社ストラテジックマーケティング「キャリアカ運営事務局」

中小企業の採用担当者が年間採用カレンダーを確認している様子のイラスト

専任の採用担当者がいない中小企業では、採用業務がその場しのぎになりがちです。年間カレンダーを用意しておくだけで、抜け漏れや工数の偏りをかなり減らせます。今日から使える作り方を具体的にご紹介します。

なぜ中小企業ほど年間採用カレンダーが必要なのか

中小企業の採用担当者は、総務や労務など他業務を兼任しているケースが多く、採用は「欠員が出てから動く」場当たり的な対応になりがちです。その結果、応募者対応が後手に回ったり、選考が長引いて優秀な候補者を逃したりすることがあります。

年間カレンダーを用意しておくと、繁忙期を事前に把握でき、業務の優先順位をつけやすくなります。専任者がいない体制だからこそ、見通しを立てる仕組みが欠かせません。

年間採用カレンダー作成の基本ステップ

まずは自社の採用実績を振り返り、いつ・どのポジションで応募が増えたか、内定から入社までにどれくらい期間がかかったかを把握します。過去1〜2年分のデータがあれば十分な目安になります。

次に、入社希望時期から逆算して「募集開始」「書類選考」「面接」「内定出し」「入社手続き」の各工程をおおまかな月単位で配置します。細かいスケジュールを組む必要はなく、ざっくりとした山谷が見える程度で構いません。

選考フェーズごとのタスクを洗い出す

カレンダーの枠組みができたら、各フェーズで発生する具体的なタスクを書き出します。求人票の更新、媒体への掲載依頼、面接官のスケジュール確保など、実務に紐づく項目を細分化しておくと抜け漏れを防げます。

特に見落とされがちなのが、内定前後の確認作業です。労働条件通知書の準備や、必要に応じたリファレンスチェックの実施なども、あらかじめタスクとして組み込んでおくと慌てずに進められます。

繁忙期の工数分散と兼任業務との両立

中小企業では、決算期や繁忙期と採用対応が重なり、どちらも中途半端になってしまうことがあります。カレンダーを作る際は、採用業務以外の年間行事(決算、人事評価、研修など)も一緒に書き込んでおくと、重なりに気づきやすくなります。

重なりが避けられない時期については、選考フローを一部簡略化したり、面接回数を調整したりするなど、あらかじめ対応策を決めておくと当日の判断がスムーズです。工数がかかる工程を事前に特定し、外部に委託できる部分を検討しておくのも一つの方法です。

ツール選びとシステム化のタイミング

年間カレンダーは、最初はExcelやスプレッドシート、無料のカレンダーアプリで十分運用できます。重要なのは高機能なツールを導入することではなく、更新を続けられる仕組みにすることです。

一方で、応募者数が増えて進捗管理が煩雑になったり、担当者が複数名になって情報共有が難しくなったりした場合は、採用管理システムの導入を検討するタイミングといえます。カレンダーで年間の流れを押さえつつ、日々の進捗はシステムで管理するという役割分担も有効です。

カレンダーを形骸化させずに運用を続けるコツ

年間カレンダーは作って終わりではなく、採用活動が一区切りつくたびに振り返り、翌年の計画に反映させることが大切です。応募経路別の傾向や、選考辞退が多かった時期などを記録しておくと、精度が年々高まります。

また、選考の最終段階で見極め精度を高める工程として、候補者本人の同意を得たうえで上司や同僚からの評価を集める第三者評価(リファレンスチェック)をカレンダーに組み込んでおく企業も増えています。面接だけでは分かりにくい実際の働きぶりを確認する工程として、あらかじめスケジュールに位置づけておくと運用がぶれにくくなります。

この記事のまとめ

よくある質問

中途採用は通年採用なのでカレンダーは不要ではないですか。

通年採用であっても、応募が集中しやすい時期や退職者が増える時期には一定の傾向があります。完全に均一ではないため、過去の傾向を可視化しておくだけでも業務の見通しが立てやすくなります。

採用実績データがほとんどない場合はどう作ればよいですか。

実績が少ない場合は、一般的な新卒・中途の採用スケジュール感や、自社の繁忙期・決算期などの社内行事を軸に、ざっくりとしたカレンダーから始めて問題ありません。運用しながら毎年精度を上げていく前提で構いません。

カレンダー作成とタスク管理はどちらを先に整えるべきですか。

まずは年間の大まかな山谷を把握できるカレンダーを作り、その後に各フェーズの具体的なタスクを洗い出す順番がおすすめです。全体像が見えていないと、タスクの優先順位がつけにくくなります。

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