採用ミスマッチ・離職防止

早期離職率の計算方法とKPI設計|採用ミスマッチ防止に活かす指標管理

採用ミスマッチ・離職防止

監修:株式会社ストラテジックマーケティング「キャリアカ運営事務局」

早期離職率や定着率のグラフを見ながら分析する採用担当者のイメージ

早期離職を減らしたいと考えていても、感覚的な把握にとどまっている企業は少なくありません。離職率・定着率を数値で管理し、KPIとして運用する方法を解説します。

早期離職率・定着率とは?なぜ数値管理が必要か

早期離職率とは、入社後一定期間内に退職した人数の割合を指します。定着率はその逆で、一定期間在籍し続けている人数の割合です。どちらも採用活動やオンボーディング施策の成果を測る基礎的な指標になります。

感覚的に『最近辞める人が多い気がする』と捉えているだけでは、原因の特定も改善の効果測定も難しくなります。数値として可視化することで、施策の前後比較や部署・チャネルごとの傾向分析が可能になります。

離職率・定着率の計算方法と期間設定のポイント

基本的な計算式は『退職者数 ÷ 入社者数 × 100』ですが、対象期間の切り方によって数値の意味が変わります。よく使われるのは入社後3か月・6か月・1年時点での離職率で、それぞれ異なる課題を映し出します。

3か月以内の離職はオンボーディングや配属直後のミスマッチ、1年以内の離職は業務適性やキャリア観のズレなど、期間ごとに背景が異なる傾向があります。複数の期間で計測し、どのフェーズで離脱が起きやすいかを見ることが重要です。

採用ミスマッチ防止に活かすKPI設計の例

全社一律の離職率だけでなく、採用チャネル別・職種別・面接官別など切り口を分けて集計すると、ミスマッチが起きやすいポイントが見えてきます。例えば特定の求人媒体経由の入社者だけ早期離職が多い場合、求人票の内容と実態の乖離が疑われます。

KPIは『離職率を下げる』という結果指標だけでなく、『オンボーディング面談の実施率』『入社後1か月時点の満足度』など、先行指標も併せて設計すると改善アクションにつなげやすくなります。

数値データから読み取る採用ミスマッチの兆候

離職率のデータだけでは『なぜ辞めたのか』までは分かりません。退職理由のヒアリングや、入社前後のギャップに関する情報と組み合わせて初めて、原因の切り分けが可能になります。

選考段階の情報が不足していたケースでは、書類・面接だけでは見抜けなかった働き方の傾向が、入社後に表面化することがあります。候補者本人の同意を得たうえで、前職の上司や同僚など第三者からの評価を選考に取り入れておくことで、こうしたギャップを事前に把握しやすくなるという考え方もあります。

KPI運用を継続するための社内体制と注意点

数値管理は一度作って終わりではなく、定期的にレビューする仕組みが必要です。人事だけでなく現場マネージャーとも数値を共有し、配属後のフォロー状況とあわせて確認する体制を作ることが望まれます。

退職理由や個人の評価情報を扱う際は、本人の同意取得や利用目的の明確化など、個人情報の適正な取り扱いに配慮する必要があります。社内での共有範囲や保管期間についても、あらかじめルールを定めておくと安心です。

この記事のまとめ

よくある質問

早期離職率はどのくらいの水準を目指せばよいですか?

業種・職種・企業規模によって適正水準は異なるため、一律の基準を示すことは難しいです。自社の過去データと比較し、期間ごとの推移や施策実施前後の変化を継続的に追うことが実務的な進め方です。

退職理由のデータはどう集めればよいですか?

退職面談やアンケートで収集するのが一般的です。回答者が本音を話しやすいよう、直属の上司以外が面談を行う、匿名性に配慮するなどの工夫が有効とされています。

KPIを設計しても離職率が改善しない場合はどうすればよいですか?

数値だけを追っていても原因の特定は難しいため、選考段階の情報と入社後の状況を突き合わせて確認することが有効です。選考時点で候補者の実際の働き方に関する情報を集めておくことも一つの手段です。

LINE友だち追加 採用に役立つ情報を発信
企業登録(無料) 初期費用0円 | 最短即日