採用面接

面接で話を盛る候補者を見抜く質問術と検証のコツ

採用面接

監修:株式会社ストラテジックマーケティング「キャリアカ運営事務局」

面接官が候補者の話を注意深く聞きながらメモを取っている様子のイラスト

面接で聞く候補者の実績や経験は、多かれ少なかれ本人の主観が入ります。話を盛りたくなる心理を理解し、検証力の高い質問を設計することで、見極め精度は着実に上がります。

面接での自己申告になぜ「盛り」が入りやすいのか

面接は候補者にとって自分を良く見せる場です。悪意がなくても、記憶の美化や成果の主語のすり替え(チームの成果を自分の成果として語るなど)は自然に起こります。

特に「あなたが成し遂げたことを教えてください」といった抽象的な質問は、事実よりも印象を語る余地を候補者に与えてしまいます。質問の設計次第で、盛りやすさは大きく変わります。

話を盛りやすい質問と検証力の高い質問の違い

「得意なことは何ですか」「どんな成果を出しましたか」のような抽象的な問いは、候補者が自由に美談を組み立てやすい質問です。一方で、具体的な場面・数字・関わった人物を問う質問は、その場で作り話をしにくくします。

検証力の高い質問は、答えの中に「確認可能な事実」を含ませることを意図しています。誰が関与したか、いつ・どの規模で起きたことかを聞くことで、後から裏づけが取りやすい情報になります。

STAR法と数値・関係者を絡めた深掘り質問例

STAR法(状況・課題・行動・結果)は行動特性を具体的に語らせる手法として有効ですが、それだけでは誇張を完全には防げません。数値や関係者名(役職)を添えて答えさせることで、検証力がさらに高まります。

特に結果(Result)の部分は盛られやすいポイントです。数値の出典や、上司・同僚がどう評価したかまで踏み込んで聞くと、話の一貫性を確認しやすくなります。

面接内でできるクロスチェックの工夫

一度聞いた内容を、時間を置いて別の角度から再度尋ねる方法も有効です。同じ出来事について複数回異なる聞き方をすると、話に矛盾がないかを確認できます。

また、複数の面接官で同じテーマを別のタイミングで質問し、回答内容をすり合わせることも効果的です。個々の面接官の印象だけに頼らず、事実ベースの整合性を組織として確認する仕組みが重要です。

面接だけでは検証しきれない部分をどう補うか

どれだけ質問を工夫しても、面接は候補者本人の語りに依存する場である以上、限界があります。本人の記憶違いや、意図しない誇張を完全に排除することはできません。

この限界を補う手段として、本人の同意を得たうえで、上司や同僚など第三者から実際の働きぶりを聞くリファレンスチェックが挙げられます。面接で語られた内容と第三者の評価を照らし合わせることで、より客観的な判断材料が得られます。

キャリアカのようなサービスは、候補者本人の同意のもとで複数の第三者評価を集約し、可視化する仕組みを提供しています。面接での自己申告を補完する材料として活用する採用担当者も増えています。

この記事のまとめ

よくある質問

候補者が話を盛っているかどうか、面接中に確信を持てますか

面接中の反応だけで確信を持つのは難しい場合が多いです。矛盾や不自然な間があれば注意深く深掘りしますが、断定は避け、他の情報源と組み合わせて総合的に判断することが望ましいです。

検証力の高い質問を増やすと、候補者に不信感を与えませんか

質問の意図を丁寧に伝え、事実確認のためであると説明すれば、過度な不信感にはつながりにくいです。詰問調にならないよう、穏やかな口調と適切な間を意識することが大切です。

第三者評価を活用する場合、候補者の同意は必須ですか

本人の同意なく第三者から情報を取得することは避けるべきです。実施にあたっては、目的や取得情報の範囲を候補者にきちんと説明し、同意を得たうえで進めることが望ましいとされています。

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